STEP1で選んだ動画をAIで解析し、要素作業を抽出します。さらに、繰り返し作業(複数サイクル)の場合は、それらの中から「お手本となる1サイクル」を組み立てます。以降の分類・改善は、このお手本に対して行います。
本記事は作業分析シリーズのSTEP2です。全体像は 作業分析の概要と始め方 をご参照ください。
サイクル分析を実行する
- STEP1で [この動画で進める] をクリックすると、STEP2(抽出)に進みます
- 右パネルの [サイクル分析を実行] をクリック
- 確認ダイアログで 「この動画は、同じ作業を繰り返していますか?」 に回答します
- はい:複数サイクルとしてAIが解析し、各サイクルを揃えて「お手本」を作れます
- いいえ:一回限りの作業として解析します(次のSTEP3へそのまま進めます)
- [この内容で解析] をクリックするとAIが要素作業時間を分析します
分析する範囲を指定する
解析の設定ダイアログでは、分析する範囲も指定できます。撮り始め・撮り終わりで周期が欠けていると要素の数が揃わず、お手本の位置合わせが崩れるためです。両端のつまみをドラッグして範囲を決めます。動画そのものは切りません。
範囲を指定した場合、その範囲の外にある動作は解析に含まれません。時刻は元動画の軸のまま扱われるため、結果はこれまでどおり元動画に重ねて確認できます。
[画像: 分析する範囲を指定するモーダル]
1サイクル動画の場合
解析後、1サイクル分の動画と判定された場合は 「1サイクル分の動画です。このまま分類・改善へ進めます。」 と表示されます。フッターの [このまま進める] でSTEP3(分類)に進んでください。
複数サイクル動画の場合(お手本サイクルの組成)
右パネルに 要素×サイクルのマトリクス が表示されます。「N回の繰り返しから、お手本となる1サイクルを作ります」のガイドに沿って、各要素をどの回(サイクル)から採るかを選びます。
- セル=そのサイクルでの要素作業時間。緑=最速 / 赤=最遅 / 青✓=採用中 で表示されます
- セルをクリックすると、その回の要素をお手本に採用できます(直感操作)
- 右端の 「お手本」 列に、現在の採用構成での要素時間が表示されます。下部の合計欄でお手本サイクル全体の時間が一目で分かります
プリセット(一括採用)
右パネル上部の2つのプリセットで、よくある採用パターンをワンクリックで適用できます。クリック後、個別のセルで手動上書きも可能です。
- [各要素ベスト]:要素ごとに 安定して出せる良い回 を一括採用します(要素ごとのベストを集めた合成)
- [ベスト1サイクル]:一番良かったサイクル で全要素を揃えます(一貫した実演を見せたい時に)
左パネル:お手本連続プレビュー
左側では、現在の採用構成で作ったお手本サイクルが 連続再生 されます。要素ごとに元動画の該当区間をシークしてつなげるので、組み合わせを変えるたびに「お手本としての見栄え」がすぐ確認できます。
サイクル調整(区切り・要素境界の微調整)
AIの自動区切りで サイクルや要素の境界がずれている 場合は、右上の [サイクル調整] から境界をドラッグで微調整できます。複数サイクル動画でのみ表示されるオプションです。
基準となる要素について
各サイクルを揃えて並べるときの基準となる要素は、プロジェクトに保存されます。既定はAI解析の結果から一度だけ作られ、以後どれだけ要素を編集しても動きません。名前を変えたり要素を割ったりしても、表の行が増減することはありません。
- 再解析すると、基準は作り直されます
- [初期化]で、AI解析の結果から作られた既定に戻せます
サイクル調整の画面では、基準そのものも編集できます(追加・削除・並べ替え・名前の変更)。あわせて、要素の分割・結合・追加・削除、基準への割り当て、取り消し/やり直しが行えます。「基準との対応」の帯で、その回に何があって何が無いかを一目で確認できます。極端に長い要素には警告が出ます(複数の動作がひとつに潰れている可能性があります)。
[画像: サイクル調整の「基準との対応」帯と要素の編集]
お手本の選び方
「ベスト1サイクル」は、要素の数が揃っている回の中から最も短い回を採用します。要素が欠けている回はその分だけ合計が小さくなるため、候補から外しています。要素ごとのベストは、すべてのサイクルを候補にして選びます。
再解析する
結果がイマイチな場合は、右上の [再解析] から繰り返し種別を選び直して、AIに再度解析させることもできます。
※ 再解析するとお手本の選定・分類・改善の編集はすべて取り消されます。
STEP3に進む
お手本の構成が決まったら、フッター中央の [このお手本で進める](1サイクル動画の場合は [このまま進める])をクリックします。STEP3(分類)に進み、お手本サイクルに対して要素分類・3区分の設定を行います。
うまく使うコツ
- まずは [各要素ベスト] プリセットを試して、その上で違和感のある要素だけ手動で別サイクルに差し替えるのがスムーズです
- 1サイクルだけの場合、お手本ステップは「結果確認のみ」になります。そのまま次へ
- 動画の90°回転はSTEP1で設定するとプロジェクトに保存され、すべてのステップで共有されます(出力には影響しません)