STEP5まで(選定→抽出→分類→改善→確認)で確定した 標準(改善後動画+要素定義) を正として、対象者(若手・新人など)の繰り返し作業動画を AIで視聴・整列 し、サイクルタイム比較 や 要素ごとの遅れ、AIコーチング を可視化する機能です。
これにより、誰がどの要素で時間がかかっているか/ばらついているかが一目で分かり、教育・OJTの優先順位が明確になります。
本記事は作業分析シリーズのSTEP6です。全体像は 作業分析の概要と始め方 をご参照ください。
事前準備:標準を確定しておく
比較を実行する前に、STEP1〜5(選定〜確認)まで進めて 標準動画と要素定義を確定 しておく必要があります。標準が定まっていない状態では、比較ステップは実行できません。
比較を追加する(対象者と動画を選ぶ)
- 左端のレールで 「比較」(STEP6)を開きます
- 右上の [追加] をクリック
- 表示されたダイアログで以下を設定します
- 対象者:チームメンバーから選択(誰の作業動画かを記録)
- 作業動画:素材ライブラリから対象者の繰り返し作業動画を選択
- [開始] をクリックすると、AIで動画解析が始まります(完了時にメールで通知されます)
比較一覧と詳細
追加した比較は 対象者一覧 に並びます。対象者・動画・解析日・ステータスが確認でき、行をクリックすると詳細画面(比較レイアウト)が開きます。
- 解析中は「解析中」、一部失敗時は「一部完了」、失敗時は「失敗」が表示されます
- 完了した比較はステータス表示なし(注意が要る状態だけハイライト)
比較レイアウト(標準と対象者を並べて見比べる)
詳細画面では 左に標準動画、右に対象者動画 が並び、再生位置が両者で同期します。下部の比較タイムラインでは、対象者の遅れが 赤の網掛け で可視化されます。
サイクルタイム(積み上げ棒グラフ)
- 左端=標準のサイクルタイム、続いて対象者の各サイクル
- 各バーは 要素を積み上げた合計=サイクルタイム として表示されます
- 標準(青破線)と対象者平均(オレンジ破線)のレファレンスラインを表示
- サイクルをクリックすると、そのサイクルで詳細比較に切り替わります
要素別の遅れ
標準を0としたときの差を、要素ごとに折れ線で表示します。
- 選択中サイクル:実線(オレンジ)+赤の網掛け
- 平均値:点線(淡色)
要素別ばらつき(2サイクル以上のとき)
各要素について、対象者の 最短〜最長レンジ、平均値、選択中サイクル、標準値 を一画面で比較できます。安定して出せているか、ばらつきが大きいかが一目で分かります。
AIコーチング(改善提案)
右パネルの [改善提案] タブから、AIがこの対象者向けの 個別コーチング を生成できます。
- 右上の [提案を生成] をクリック
- AIが標準と対象者の差分から、要素単位の改善ポイントを提案します
- 各提案には 重要度(高/中/低)、対象の 要素、ポイント と アドバイス が表示されます
納得感がなければ [提案を再生成] でやり直せます。
対象者を変更する/サイクル調整する
- 詳細画面の上部から、対象者を後から変更 することも可能です(誰のデータか修正したい場合に)
- 右上の [サイクル調整] から、AIの自動区切りで対象者のサイクル境界がずれている場合に微調整できます
- 解析結果に納得がいかない場合は [再解析] でやり直せます
失敗・一部失敗への対応
- 失敗:AIの所見・エラー内容が表示されます。原因を確認の上、[再解析] を実行してください
- 一部完了:失敗した区間がある場合、[失敗チャンクのみ再解析] で該当部分だけを再実行できます(AIカウントを消費しません)
うまく使うコツ
- 標準を整えてから比較:標準の要素定義が雑だと、比較結果も雑になります。STEP1〜5で丁寧にお手本を作っておくほど、比較の精度が上がります
- 複数サイクル動画を用意:対象者の繰り返し動画を1分析あたり3〜5サイクル以上用意すると、ばらつきと平均がより正確に出ます
- OJTの教材に使う:「あなたは要素◯◯で◯秒遅れています、ここはこのように動くと早くなります」という具体性が、現場での会話を大きく変えます
- 定期的に比較を取り直す:教育の効果測定として、月次や四半期で同じ作業の比較を取り直すと、伸びが可視化できます