「特定のIPアドレス(またはIPアドレスの範囲)からのアクセスだけを許可し、それ以外は拒否する」仕組みです。社内ネットワーク・拠点・VPN経由など、決められた経路からのアクセスだけを許可することで、セキュリティを大きく強化できます。
Diveでは グローバルIPアドレス(IPv4/IPv6) による制限を、単一・範囲・CIDR の3つの形式で登録できます。設定後は、許可リストに含まれないIPからのログインはオーナー権限のユーザーであっても遮断されます。Enterpriseプランでは、許可されたネットワーク以外からのアクセスについて、「素材のアップロードのみ利用できる」「多要素認証(MFA)を通っていれば利用できる」といった扱いを選べます(後述の「許可されたネットワーク以外からのアクセスを設定する」)。
設定できる人
オーナー権限をもっているユーザーのみ可能です。
事前に確認しておくこと
本機能は強力な制限です。誤設定により オーナー自身も含めてログインできなくなるリスク があるため、次を必ず確認してください。
- 設定対象のIPアドレスは グローバルIP(プロバイダやVPNから割り当てられる外向きIP)であることを確認
- 設定する前に、自分自身のグローバルIPを必ず含める
- 許可したIPアドレスは、設定後にすぐ確認できるよう Excel出力で控えを取る ことを推奨
※ 万が一ログインできなくなった場合は、Dive担当(customer-success@episotech.com)までご連絡ください。
設定の手順
- Diveにログインし、[オーナー向け機能] をクリック
- 上部タブの [セキュリティ] を選び、[IPアドレス制限設定] カードを開きます
-
「IPアドレス制限を使う」 にチェックを入れる
- 許可リスト欄を開き、登録したい形式に応じて以下のいずれかをクリック
-
[+ 追加]:単一IPアドレス、またはCIDR形式(例:
192.168.0.0/24)を登録 - [+ 範囲指定で追加]:開始IP〜終了IPの範囲で登録
-
[+ 追加]:単一IPアドレス、またはCIDR形式(例:
-
許可するIPアドレスを入力します(次の3形式に対応)
-
単一IP:
203.0.113.5/2001:db8::1 -
範囲指定:
203.0.113.5〜203.0.113.50 -
CIDR:
192.168.0.0/24/2001:db8::/32
入力中、形式が不正な場合は 赤いエラー表示 でその場で分かります
-
単一IP:
- 完了したら [保存] をクリックします
保存時のセーフティ
保存時に、現在のセッションに使われているネットワーク(あなたが今アクセスしているIP)が許可リストに含まれていない場合、次のメッセージが表示されます。自動で追加されますので [OK] をクリックしてください。これにより、設定後すぐに自分が締め出されることを防ぎます。
なお、後述の「多要素認証を通った方」の行を [すべての機能] にしていて、ご自身がその対象に含まれている場合は、このメッセージは表示されません。多要素認証で接続し直して設定を変更できるためです。[素材のアップロードのみ] のときは、接続し直しても設定画面を開けないため、これまでどおりメッセージが表示されます。
許可されたネットワーク以外からのアクセスを設定する
出張先やモバイル回線など、許可リストに含まれないネットワークからの扱いを、利用者の区分ごとに決められます。初期状態ではどちらの区分も「利用できない」で、変更するまで動作は変わりません。
この設定を変えても、許可するIPアドレスの一覧は変更されません。許可されたネットワークからの利用もこれまでと変わりません。変わるのは、それ以外のネットワークからの扱いだけです。
2つの行で決める
設定は「誰が」「どこまで使えるか」の2行です。それぞれプルダウンで範囲を選びます。
- 多要素認証を通った方 …… [利用できない] / [素材のアップロードのみ] / [すべての機能]
- それ以外の方 …… [利用できない] / [素材のアップロードのみ]
[利用できない] 以外を選ぶと、その行の下に対象ユーザーの指定が表示されます。[全員] または [指定したユーザーのみ] を選んでください。[指定したユーザーのみ] でユーザーを1人も指定しない場合、その行では誰も利用できません(設定画面にも警告が表示されます)。
2つの行は独立しています。たとえば「管理者だけは社外からすべての機能を使う。現場の担当者は社外から素材のアップロードだけできる」という運用は、1行目を [すべての機能]、2行目を [素材のアップロードのみ] にすると組めます。逆に「社外では手順書を一切見せない。ただし入れるのは多要素認証を通った人だけ」という運用は、1行目を [素材のアップロードのみ]、2行目を [利用できない] にします。
設定画面には、いまの選択でどう分岐するかが常に表示されます。保存する前に、意図した組み合わせになっているかをご確認ください。
ご利用可能なプラン
本設定は Enterpriseプラン でご利用いただけます。設定できるのはオーナー権限をもっているユーザーのみです。
設定の手順
- [オーナー向け機能] を開き、上部タブの [セキュリティ] から [IPアドレス制限設定] カードを開きます
- 「IPアドレス制限を使う」が有効になっていることを確認します(IPアドレス制限が無効の場合、この設定は意味を持ちません)
- [許可されたネットワーク以外からのアクセス] の各行で、許可する範囲を選びます。[すべての機能] を選んだときは確認メッセージが表示されるので、内容を確認して [OK] をクリックします
- 行ごとに [全員] または [指定したユーザーのみ] を選びます。[指定したユーザーのみ] の場合は、対象のユーザーを選択します
- [この設定での動作] に表示される分岐を確認します
- [保存] をクリックします
「IPアドレス制限を使う」のチェックを外すと、この設定も同時に無効になります。再びIPアドレス制限を有効にしたときに、意図せず許可されたネットワーク以外からのアクセスが開くことを防ぐためです。
「素材のアップロードのみ」でできること
この範囲で許可された方が許可されたネットワークの外から接続すると、素材をアップロードするだけの画面が1枚だけ表示されます。手順書・素材一覧・管理画面・レポートなど、内容が読める画面は表示されません。
●できること
- 動画・写真・その他ファイルのアップロード(アップロード時のAI解析の実行を含みます)
- アップロードする素材の参照できる範囲(自分だけ/グループ共有/チーム共有)の選択
- いまアップロードしているファイルの進捗表示
- 表示言語の切り替え、ログアウト
●できないこと
- 手順書の閲覧・検索・編集・公開(共有URL、端末に保存済みのオフライン再生を含みます)
- 素材一覧の表示、アップロード済みの素材の再生・ダウンロード
- AI解析結果の閲覧(ご自身がアップロードした素材の結果も表示されません)
- 管理画面・活用レポート・スキルマップ・コースなどの各機能
- アカウント設定(パスワード変更・多要素認証の登録・プロフィール)をご自身で開くこと
アップロードした素材は、許可されたネットワークに接続してから素材一覧でご確認ください。参照できる範囲を [自分だけ] にした場合、ご自身が許可されたネットワークから開くまで、ほかの方はその素材を参照できません。
なお、初回ログイン時のパスワード変更や、多要素認証の必須化にともなう登録など、応じないと先へ進めない画面はこの状態でも表示されます。
対象になるログイン方法
2つの行で、対象にできるログイン方法が異なります。
- 「多要素認証を通った方」の行:メールアドレスとパスワードでログインし、多要素認証を設定済みの方だけが対象です。シングルサインオン(Microsoft Entra ID / SAML)はログイン時の本人確認がIdP側で行われるためDive側で多要素認証の成否を確認できず、メール不要アカウント(管理者が払い出したIDでログインする方)とスマートグラスのQRコードログインは共有端末での利用を前提としているため、いずれもこの行の対象にできません
- 「それ以外の方」の行:多要素認証を条件にしないため、上記のログイン方法もすべて対象にできます。現場の担当者がモバイル回線から撮影した動画をアップロードする、といった運用はこの行で設定します
対象になるユーザー権限
[素材のアップロードのみ] を選んだ行では、素材をアップロードできるユーザー権限(オーナー・チーム管理者・グループ管理者・作成ユーザー)が対象です。閲覧ユーザーとゲストは、これまでどおり許可されたネットワーク以外からは利用できません。
利用者側の準備
「多要素認証を通った方」の行の対象ユーザーは、あらかじめ多要素認証の登録を済ませておく必要があります。登録は許可されたネットワークに接続した状態で行ってください。手順は 2段階認証(個人で設定する) をご参照ください。
チーム全体で運用する場合は、二段階認証(MFA)をチーム全員に必須化する の併用もご検討ください。必須化していなくてもこの設定は使えます。多要素認証を登録していない方は、この行の対象にならないだけです。
「それ以外の方」の行には、利用者側の準備は不要です。
ログインできないときのメッセージ
- 「IPアドレス制限:接続しているネットワークを使って利用できません」:2つの行がどちらも [利用できない] です。許可されたネットワークから接続してください
- 「許可されたネットワーク以外から利用するには、多要素認証の設定が必要です。許可されたネットワークに接続してから設定してください」:「多要素認証を通った方」の行の対象ユーザーですが、多要素認証がまだ登録されていません
- 「許可されたネットワーク以外からのご利用が許可されていません。管理者にご確認ください」:どちらの行でも対象ユーザーに含まれていません。オーナーに追加を依頼してください
- 「許可されたネットワーク以外からは、素材のアップロードのみご利用いただけます。お使いのアカウントではアップロードを行えません」:素材をアップロードできないユーザー権限(閲覧ユーザー・ゲスト)です
- 「このログイン方法では、許可されたネットワーク以外からは利用できません」:「多要素認証を通った方」の行の対象にできないログイン方法です(シングルサインオン・メール不要アカウントなど)。これらの方にも許可する場合は、「それ以外の方」の行を [素材のアップロードのみ] に設定してください
記録の確認
設定の変更と、本設定によって許可されたネットワーク以外からのログインを許可・拒否した記録は監査ログに残ります。誰がいつどのIPアドレスから利用したかを確認できます(監査ログをCSV出力する)。
Excel取込・Excel出力
許可IPの一覧は Excelで一括管理 もできます。多数の拠点・VPNを管理する組織でも、Excelで整備した一覧をそのまま登録できます。
- [Excel出力]:現在の許可リストをExcelとしてダウンロード
- [Excel取込]:Excelファイル(.xlsx)から許可リストを取り込み
運用ルールの変更や監査用に控えを取りたい時にもご活用ください。
うまく使うコツ
- 本番反映前に必ずテスト:自分のグローバルIPを含めた最小構成で保存し、ログアウト → 再ログインまで確認
- VPN経由を強制:自宅やカフェからの直接アクセスを止め、必ずVPN経由でログインさせたい場合に有効
- 拠点拡張時:新しい拠点ができたら、現地のグローバルIPを必ず追加してから運用開始
- IPv6の混在環境:プロバイダによってはIPv4とIPv6が混在します。両方を許可リストに含めると安全です