動画やファイルから手順書を作成するとき、AIにどう解析させるかを「AI処理オプション」で指定できます。既定のまま [実行させる] を押しても手順書は作成されます。ここでは、各項目が何を変えるのか、どう選ぶのかを説明します。
AI処理オプションはすべてのプランでご利用いただけます。AI解析の実行回数はプランによって異なります。
AI処理オプションを開く
次のいずれかの操作で同じ画面が開きます。
- 動画やファイルのアップロード時に自動で表示されます
- AI解析をしていない素材は、素材の詳細モーダルの [AI処理を実行] から開きます(解析していない動画素材にAI解析を実行する)
- 解析済みの素材をやり直す場合は、[AI解析結果を確認] から [AI再実行] で開きます(失敗したAI処理の再実行のやり方)
画面は [動画の説明]、[解析オプション]、[詳細設定] の3つに分かれています。普段調整するのは前の2つで、[詳細設定] は既定のままで問題ありません。
動画の説明
この動画が何の作業かをAIに伝える欄です。対象の設備、作業の目的、使用する工具などを書いておくと、解析の精度が上がります。
ここに書くのは、その動画に固有の説明だけで構いません。社内の専門用語や機器名など、どの動画にも共通する前提は専門用語集に一度登録すれば、毎回入力しなくてもAI解析に反映されます。
欄の右上のアイコンから、登録済みのテンプレートを挿入することもできます。
解析オプション
分割の粒度
動画をどの細かさで手順に分けるかを指定します。
| 選択肢 | 分割される単位 |
|---|---|
| 工程 | 準備、実施、片付けなどの大きい単位で分けます |
| 手順 | 標準的な作業手順の単位で分けます。手順書として発行する場合はこちらが推奨です |
| 動作 | ボタン操作、道具の使用など、個別の動作レベルで細かく分けます |
| 単一 | 分割せず、動画全体を1手順として扱います |
既定は [手順] です。[単一] は、手順に分けずに1本のカット編集動画として使いたい場合に選びます(手順分割はせずに、1つのカット編集動画を作る方法)。
文章スタイル
手順本文の語尾・表現を指定します。
| 選択肢 | 内容 |
|---|---|
| 命令 | 常体・命令形。手順書の標準です |
| 敬語 | 丁寧語。新人教育用や、取引先・監査に提出する手順書向けです |
| 勧誘 | 柔らかい呼びかけ調。教育・トレーニング向けです |
既定は [命令] です。手順書作成方針を登録している場合は [方針に従う] が選択肢に加わり、そちらが既定になります。
字幕スタイル
動画に表示される動作字幕の語尾・表現を指定します。手順本文とは別に指定でき、選択肢は文章スタイルと同じ3種類に [文章と同じ] を加えたものです。既定は [命令] です。
[文章と同じ] を選ぶと、手順本文の文章スタイルに合わせます。ただし文章スタイルが [方針に従う] のときは [文章と同じ] を選べないため、字幕スタイルを個別に選んでください。
解説音声が無い動画(映像だけで解析)
チェックを入れると音声を無視して映像だけを解析します。手順の分割や行動の説明はこれまでどおり生成されますが、発話の書き起こしは生成されません。
ナレーションが無い動画、BGMや機械音だけの動画、発話が不明瞭な動画で使います。音声が原因でAI解析がうまくいかなかった動画を再実行するときにも有効です。
詳細設定
目標の手順数
手順の数の目安を指定します。既定は [おまかせ] で、分割の粒度に応じた細かさをAIが判断します。
| 選択肢 | 内容 |
|---|---|
| おまかせ | 分割の粒度に応じてAIが判断します(既定) |
| 手順数を指定 | 動画全体でおよそ何手順に分けるかを指定します |
| 秒数を指定 | 1手順あたりおよそ何秒かを指定します |
指定しても、手順の区切り方そのもの(作業の意味の切れ目で分ける)は変わりません。目標は手順の数だけに働きます。また、目標であり、その数ちょうどになることを保証するものではありません。
分割の粒度が [単一] のときは、動画全体で1手順という指定と矛盾するため表示されません。[参考にする作業手順書] で資料の区切りに合わせる場合は、資料側の手順数が優先されるため使われません。
認識言語
動画内の話者の言語です。合わせておくと書き起こしの精度が高まります。一覧に無い言語も、入力欄にそのまま入力すると検索できます。
参考にする作業手順書(β)
既存の手順書ファイル(PDF/Excel/Word/画像)を1本だけ指定し、その資料の区切り・ステップ数・順序に合わせて動画を分割できます。既に整備した手順書の構成や用語を、動画マニュアルに引き継ぎたい場合に使います。
指定すると分割の粒度と目標の手順数は使われません。詳しくは 動画解析で参考手順書を指定する(β) をご参照ください。
分割の粒度と目標の手順数の使い分け
| やりたいこと | 設定 |
|---|---|
| まかせて手順書にする | 分割の粒度=手順、目標の手順数=おまかせ |
| もっと細かく/粗く分けたい | 分割の粒度を 動作/工程 に変える |
| 手順の数をそろえたい | 目標の手順数で手順数または秒数を指定する |
| 既存の手順書の区切りに合わせたい | 参考にする作業手順書を指定する |
| 手順に分けたくない | 分割の粒度=単一 |
ファイルから手順書を作成する場合
ファイル(PDF/Excel/Word/PowerPoint)から手順書を作成する場合は、動画とは項目が変わります。分割の粒度・字幕スタイル・目標の手順数・参考にする作業手順書は表示されません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 変換方法 | Officeファイルのページ設定です。[1シート1ページ]/[横1ページ幅]/[印刷設定] から選びます。元ファイルの印刷設定が整っていれば [印刷設定] が推奨です |
| 手順の分け方 | 1ページから何手順を作るかです。[内容ごと] は1ページ内の表の行や箇条書きを分けて手順にします。[ページごと] は1ページを1手順にします。どちらも1手順は1ページ内に収まり、ページをまたぎません |
| 本文の書き方 | [整形] は内容を読み取って作業内容・コツ・注意・安全に整理します。[転記] は元の文言をそのまま書き起こします。規程・チェック表など原文重視の資料では [転記] を使います |
詳しくは ファイルから手順書を作成する(Excel/Word/PowerPoint 対応) をご参照ください。
設定の記憶
指定した内容は記憶され、次回このオプションを開いたときの初期値になります。解析済みの素材を [AI再実行] する場合は、その素材を前回解析したときの条件(参考にする作業手順書、目標の手順数など)が復元されます。
解析済みの素材がどの条件で解析されたかは、素材の [AI解析結果を確認] から確認できます。
よくある質問
Q. 解析にはどのくらい時間がかかりますか。
A. おおよそ動画の長さと同じくらいです(10分の動画で約10分)。アプリを閉じても解析は続き、完了するとメールでお知らせします。1本あたり最長1時間の動画を解析できます。
Q. 字幕を生成しない設定はありますか。
A. ありません。字幕は常に生成されます。発話の書き起こしを生成したくない場合は [解説音声が無い動画(映像だけで解析)] にチェックを入れてください。
Q. オプションを変えて解析し直せますか。
A. できます。[AI解析結果を確認] から [AI再実行] でオプションを変更して解析し直せます。解析結果は上書きされます。
Q. 手順の区切りが思ったとおりになりません。
A. まず分割の粒度を変えて再解析します。数をそろえたい場合は目標の手順数を指定します。既存の手順書の区切りに合わせたい場合は、参考にする作業手順書を指定します。それでも合わない場合は、動画エディターで手順を手動で編集できます。