このたび、作業分析機能を大幅に拡張し、「比較」(対象者の作業動画と標準を見比べる)と 「抽出」(複数サイクルからお手本サイクルを組成)の2つの新しいステップをリリースしました。あわせて、サイクル分析対応(繰り返し種別の宣言/1サイクル動画の正式対応/AIモデル強化/安定化)も行っています。本記事で今回のアップデート内容をご紹介します。
① 作業分析「比較」機能 — 対象者との習熟度を可視化する
確定した 標準(改善後動画+要素定義) を正として、対象者(若手・新人など)の繰り返し作業動画をAIで視聴・整列 し、サイクルタイム比較・要素別の遅れ・AIコーチングで 習熟度を可視化 できるようになりました。
- 従来:教育担当者の感覚で「だいぶ早くなった気がする」「ここが遅い気がする」と振り返るしかなく、客観的な数値で語れませんでした
- 現在:標準と対象者の動画を 並べて同期再生 し、要素ごとの遅れを 赤の網掛け で可視化。「あなたは要素◯◯で◯秒遅れています、こう動くと早くなります」が一目で分かります
●主な特長
- 対象者・動画を選んでワンクリック比較:チームメンバー一覧から対象者を選び、その作業動画を素材ライブラリから選んで開始
- サイクルタイム比較:標準+対象者の各サイクルを積み上げ棒で並べて表示。平均値・標準値のラインも
- 要素別の遅れ:標準=0との差分を折れ線で。選択中サイクルは実線、平均値は点線
- 要素別ばらつき:2サイクル以上のとき、最短〜最長レンジ+平均値+選択中サイクル+標準値を一画面で
- AIコーチング:標準と対象者の差分から、要素単位の 個別改善提案 をAIが生成(重要度・要素・ポイント・アドバイス付き)
- 標準+対象者の同期再生:左右に並べた動画を共通の再生位置で見比べ可能
- サイクル調整・再解析:AIの自動区切りがずれている場合は微調整可能。納得いかなければ再解析
- 失敗チャンクのみ再解析:長尺動画で一部失敗した場合、該当部分だけを再実行(AIカウントを消費しません)
使い方は STEP6 比較:対象者の作業動画と標準を比較する(習熟度の可視化) をご参照ください。
② 「抽出」ステップ — 複数サイクルからお手本となる1サイクルを組成
同じ作業を 繰り返している動画 から、サイクルのばらつきを可視化し、「お手本となる1サイクル」 を組み立てる新しいステップを追加しました。以降の分類・改善は、このお手本に対して行います。
- 従来:繰り返し動画は「ざっくり全体」を対象に分析するしかなく、ベスト要素を組み合わせて理想形を作ることは難しい状態でした
- 現在:要素×サイクルのマトリクスで 各要素のサイクル別タイム が見え、緑=最速 / 赤=最遅 / 青✓=採用中 のセルをクリックするだけでお手本を組成できます
●主な特長
- サイクル分析:複数サイクル動画でAIがサイクルと要素作業を自動抽出
-
2つのプリセット:
- [各要素ベスト]=要素ごとに安定して出せる良い回を一括採用(要素ベストの合成)
- [ベスト1サイクル]=一番良かったサイクルで全要素を揃える(一貫した実演)
- セル単位の手動上書き:プリセット後、個別の要素だけ別サイクルから採ることも可能
- お手本連続プレビュー:選んだ要素を順につなげて連続再生し、お手本としての見栄えをその場で確認
- サイクル調整:AIの自動区切りがずれている場合の境界微調整
- 1サイクル動画はそのまま次へ:1サイクル分の動画は組成が不要なため、確認のみで分類へ進めます
使い方は STEP2 抽出:要素作業を抽出し、お手本となる1サイクルを作る をご参照ください。
③ サイクル分析対応(精度・安定性の強化)
「抽出」ステップを支える サイクル分析 をさらに使いやすくするため、関連する基盤も大きく強化しました。
●解析時に「繰り返しの有無」を宣言
要素作業のAI解析時に、「この動画は、同じ作業を繰り返していますか?」 をユーザーに確認するようになりました。回答を 解析にヒントとして渡す ことで、抽出精度が向上しました。
- はい:複数サイクルとして解析し、お手本ステップで各サイクルを揃えてお手本を作れます
- いいえ:一回限りの作業として解析し、そのまま分類・改善へ進めます
●1サイクル動画もそのまま分析可能に
従来は「繰り返し作業」前提の解析だったため、1サイクル分しかない動画では結果が安定しにくい場面がありました。今回の改善で、1サイクル分の動画も「一回限りの作業」として正しく分析 できるようになりました。STEP2(抽出)で確認後、そのまま分類へ進めます。
ステップ構成の更新(4ステップ → 6ステップ)
新機能の追加に伴い、作業分析エディタは 6ステップ構成 に拡張されました。
- STEP1 選定:元動画を選び、AI改善提案を確認
- STEP2 抽出(新):要素作業の抽出+お手本サイクル組成
- STEP3 分類(旧STEP2):3区分で分類
- STEP4 改善(旧STEP3):カット・並べ替え・速度調整
- STEP5 確認(旧STEP4):改善前/改善後の比較プレビュー+出力
- STEP6 比較(新):対象者の作業動画と標準を比較
全体像は 作業分析の概要と始め方 をご参照ください。
今後ともDiveをよろしくお願いいたします◎