「資格」は、免許・社内認定・健康診断など 外部や社内で発行された資格の保有と有効期限を、人単位で管理する機能です。誰が何を持っていて、いつ切れるのかを1か所に集め、失効する前に本人と管理者へ知らせ、更新講習の受講まで繋げます。
資格機能は Coreプラン以上(Core / Pro / Enterprise)でご利用いただけます。サイドバーの [教育管理] → [資格] から開きます。画面を開けるのは オーナー / チーム管理者 / グループ管理者 です。ゲストは管理の対象外です。
●資格ページ(期限アラート)
「教育」「育成」との違い
教育管理は3つのレイヤーで役割を分けています。
- 教育(コース):必ず見てほしい手順書を束ねて配る。見たかを見る仕組みです
- 育成(スキルマップ):グループごとに必要な力量を定義し、どこまで育ったかをレベルで評価します
- 資格:その作業をさせてよいかを見る台帳です。値はレベルではなく「有無」と「有効期限」で、期限が切れた瞬間に不可になります
スキルマップと違い、資格はグループではなく人に付きます。異動しても保有記録はその人に引き継がれます。
権限
- オーナー / チーム管理者:チーム全員が対象です。チーム共通の定義(資格の追加・編集・アーカイブ、一括取込、「資格が必要な人」の設定)を行えます
- グループ管理者:自分が所属するグループとその配下のメンバーが対象です。保有記録の登録・期限の更新・申請の承認を行えますが、チーム共通の定義は変更できません
- 本人:個人ページの [資格] タブから、自分が取得した資格を申請できます
Excel出力は、オーナー設定の「スキルマップ出力の権限」に従います。
画面の構成
資格ページは、上部の切り替えで6つの表示を持ちます。
- 期限アラート:失効・期限間近の人を、対処が必要な順に並べます。ふだんはここだけ見れば足ります
- 保有状況:人 × 資格のマトリクスです。マス目から登録・更新に入ります
- 資格が必要な人:グループ(部署・工程)ごとに「持つべき人」を決め、不足人数を出します
- 資格マスタ:資格そのものの定義を管理します
- 承認待ち:本人からの申請を承認・却下します。件数がバッジで出ます
- 無資格での実施:必要資格を満たさないまま手順書を開いた記録(証跡)です
期限アラート・保有状況では、グループで絞り込めます。
1. 資格を登録する(資格マスタ)
まず「どんな資格を管理するか」をチーム共通の定義として登録します。右上の [資格を追加] から行います(オーナー / チーム管理者)。
基本
- 資格名(必須):例「玉掛け技能講習」「フォークリフト運転技能講習」「社内認定 圧着A級」
- 区分:法定資格 / 社内認定 / 顧客要求 / 健康診断 / その他
- 発行機関(既定):保有記録を登録するときの初期値になります
期限・再教育
- 有効期限がある:ONにすると 有効期間(ヶ月) を設定できます。保有記録で取得日を入れると、有効期限がここから自動計算されます
- 社内で定期的に再教育する:ONにすると 再教育の周期(ヶ月) を設定できます。免許自体は終身でも、社内規程で「3年ごとに再教育」を回している場合に使います。有効期限とは別に持てます
- 通知タイミング(日前):既定は 90日前・30日前 です。この日数を切ると状態が「期限間近」になり、リマインドメールが届きます
登録時の必須項目
- 証書番号の入力を必須にする
- 証書ファイルの添付を必須にする
この資格を取る・更新するための講習
- 講習コース:教育(コース)で作ったコースを紐づけます。社内認定の教材や、更新時に受け直す講習を想定しています
- 期限が近づいたら、上の講習コースを自動で割り当てる:ONにすると、通知期間に入った人へ毎朝のリマインド処理でコースが割り当てられます
●資格の追加
有効期間・再教育周期をあとから変更した場合、効くのはこれから登録する保有記録の既定値だけです。登録済みの有効期限は書き換わりません(証書に書かれた日付が正のためです)。
使わなくなった資格は アーカイブ して一覧から外せます。保有記録は残ります。
2. 誰が持っているかを登録する(保有記録)
[保有状況] のマス目、または個人ページの [資格] タブから登録します。
- [保有を登録] をクリックします。
- 取得日(必須)を入れます。資格マスタに有効期間・再教育周期が設定されていれば、有効期限と次回再教育が自動で入ります(手で直せます)。
- 必要に応じて 証書番号・発行機関・備考を入れます。
- 証書の添付で免許証の写しなどを添付します。添付を閲覧できるのは本人と管理者だけです。
- [保存] します。
●保有記録の登録
更新(再講習)は上書きではなく [更新(再講習)を登録] で新しい記録を積み重ねます。過去の取得歴が消えず、いつ更新したかが残ります。もっとも先まで有効な記録が「現在の保有」として扱われます。
免許の返納や社内認定の取り消しは [取消・返納] を使います(期限切れによる失効とは別に記録されます)。操作の履歴は資格ごとに残ります。
3. 本人が申請する/管理者が承認する
本人が自分で取得した資格は、申請として登録できます。
- 画面右上のユーザーメニューから [個人ページを開く] を開き、[資格] タブを選びます。
- 表示を [全資格] に切り替え、対象の資格の [申請] をクリックします。
- 取得日などを入れて [申請する] をクリックします。証書の写しを添付すると承認が早くなります。
申請するとチームの管理者にメールが届き、資格ページの [承認待ち] に並びます。管理者は内容を確認して [承認] または [却下] を選びます。却下には理由の入力が必要で、理由は本人へのメールと履歴に残ります。承認・却下の結果は本人へメールで通知されます。
承認されるまでは、有効な保有として数えません。
4. 期限が近づいたときの動き
資格の状態は次のように変わります。
- 有効 / 期限間近(通知タイミングに入った)/ 失効(期限を過ぎた)
- 承認待ち(申請中)/ 却下 / 取消 / 未取得
締切は、有効期限と次回再教育の早いほうが使われます。社内再教育の期限が近い場合は、免許の失効とは区別して表示されます。
リマインドメールは、資格マスタの通知タイミング(既定 90日前・30日前)と当日、および期限超過のタイミングで送られます。本人へは1通ずつ、管理者へはチーム単位のまとめが1通届きます。更新を登録して期限が変われば、通知は自動でリセットされます。
資格マスタで「期限が近づいたら講習コースを自動で割り当てる」をONにしていれば、通知期間に入った時点で更新講習のコースが本人に割り当てられます。期限アラートの一覧から、手動で割り当てることもできます。
5. 「資格が必要な人」を決める(グループ)
[資格が必要な人] では、グループ(部署・工程)ごとに「この資格を持つべき人」を決め、充足しているかを見ます(設定できるのは オーナー / チーム管理者)。
- 対象の グループ と 資格 を選びます。
- 必要人数 を入れます。空欄にすると「そのグループの全員が持つべき」という意味になります。
- 追加すると、保有者・期限間近・失効・未取得の人数と、不足人数が表示されます。
親グループを選ぶと配下のグループも対象になります。直属のメンバーだけを対象にすることもできます。
6. 手順書に「必要資格」をひも付ける
「この作業にはこの資格が要る」を手順書側に設定できます。
- 手順書の編集画面を開き、設定の [必要資格] を開きます。
- この作業に要る資格を選びます(タグと同じく、選んだ時点で保存されます)。
設定した資格を持っていない人がその手順書を開くと、再生の開始画面に警告が表示されます。「未取得です」「有効期限が切れています」「申請は承認待ちです」など、状態に応じた文面が出ます。期限が近い場合も、更新を促す案内が出ます。
閲覧はブロックしません。資格の登録が追いついていない段階で作業が止まらないようにするためです。代わりに「必要資格を満たさないまま開いた」記録が [無資格での実施] に残り、あとから確認できます。
必要資格は手順書のベースに付くため、手順書を改訂しても引き継がれます。
●開始画面の警告
7. 教育コースに「前提資格」を設定する
「このコースを受ける前に持っているべき資格」は、教育(コース)の編集画面の [前提資格] で設定します。コースを割り当てるときに、前提資格を満たしていない人が人数付きで知らされます。割り当て自体は止まりませんので、先に資格を取ってもらうか、承知のうえで進めるかを判断できます。
資格マスタ側の「この資格を取る・更新するための講習」とは向きが逆です。あちらは資格 → コース(この資格を取る/更新するために受けるコース)、こちらはコース → 資格(このコースを受ける前に持っているべき資格)です。
8. 今お使いのExcel台帳を取り込む
右上の [一括取込] から、既存の資格台帳をそのまま読み込めます(オーナー / チーム管理者)。
- [テンプレート] をダウンロードするか、お手元のExcel / CSVをそのままドラッグします(Shift-JIS のCSVも自動判別します)。
- 「氏名」または「メール」の列で社員を、「資格名」の列で資格マスタを突合します。ヘッダー名の表記ゆれは吸収されます。
- 取り込み前に1行ずつプレビューが出ます。対象者が見つからない行・取得日が読めない行は、その場で分かります。
- [◯件を取り込む] で確定します。
有効期限の列が空欄でも、資格マスタの有効期間から自動計算されます。オプションで「登録済みの行はスキップする」「未登録の資格をマスタに新規作成する」を選べます。
9. Excelに出力する
右上の [Excel出力] で、保有状況・期限・必要資格の充足状況を出力できます。出力されるのは自分が見える範囲だけです(グループ管理者は管轄範囲のみ)。個人ページの [資格] タブからは、その人ひとりぶんを出力できます。
よくある質問
資格が切れている人は、手順書を開けなくなりますか。
いいえ。開始画面に警告が出るだけで、閲覧はブロックしません。開いた事実は「無資格での実施」に記録されます。
異動したら資格はどうなりますか。
資格は人に付くため、グループが変わっても保有記録はそのまま引き継がれます。
更新(再講習)を登録すると、前の記録は消えますか。
消えません。新しい記録が積み重なり、もっとも先まで有効なものが「現在の保有」として扱われます。
証書の写しは誰が見られますか。
本人と管理者だけです。
ゲストの資格も管理できますか。
できません。ゲストは集計・管理の対象外です。管理が必要な場合は通常のアカウントに変更してください。
関連
- 教育機能:コースの作り方・割り当て方・到達状況の見方(更新講習・前提資格で使うコース)
- 個人ページ(1人のユーザーを「教育/育成/活用」の3タブで一望する)
- スキルマップとは?/スキルマークの見方(育成レイヤーの入口)