スキルマップとは、「業務で必要なスキルを洗い出し、各従業員の持っているスキルを一覧にした表」のことです。組織内のスキルの状況を把握し、計画的な人材育成を図るために使われます。Diveでは、「どのユーザーが」「どのスキルを」「どの程度のレベルで持っているか」 を把握できます。
「教育(コース)」「育成(スキルマップ)」「資格」の位置付け
Diveの教育管理は、次の3レイヤーで役割を分けています。
- 教育(コース):「必ず見てほしい手順書のセット」 を束ねて配布する仕組み。手順書を閲覧・完了する(=コンテンツの消化)ことがゴール
- 育成(スキルマップ):「その人の力量」 を評価・計画・記録する仕組み。長期にわたる人の成長を追いかける
教育でコンテンツを届けて回し、育成で人の状態を可視化する、という組み合わせで使うのが基本形です。教育(コース)側の詳しい使い方は コースの作り方・割り当て方・到達状況の見方(教育機能) をご参照ください。本記事以降は 育成(スキルマップ) の使い方を説明します。
3つは切り離れているわけではありません。コースに「身につくスキル」を、資格に「証明するスキル」を設定しておくと、そのコースを修了した人・その資格が有効になった人のスキルレベルが自動で更新されます(自動評価)。スキルに紐づけた関連手順書をすべてやり切ったときに上げることもできます。設定と条件は チーム共通のスキルを定義する(スキルマップの共通設定) を、資格の管理は 資格(免許・社内認定・健診)の期限を管理する をご参照ください。
ISO9001(品質マネジメントシステム)でも関連要求事項があります。
7.2 力量
組織は次の事項を行わなければならない。
- 品質マネジメントシステムのパフォーマンス及び有効性に影響を与える業務をその管理下で行う人(又は人々)に必要な力量を明確にする。
- 適切な教育、訓練又は経験に基づいて、それらの人々が力量を揃えていることを確実にする。
- 該当する場合には、必ず、必要な力量を身につけるための処置をとり、とった処置の有効性を評価する。
- 力量の証拠として、適切な文書化した情報を保持する。
注記:適用される処置には、例えば、現在雇用している人々に対する、教育訓練の提供、指導の実施、配置転換の実施などがあり、また、力量を備えた人々の雇用、そうした人々との契約締結などもあり得る。
Diveのスキルマップでできること
- スキルと手順書の紐づけ:紐づけると、ユーザー毎の閲覧状況が育成記録として集計されます
- グループ毎のスキルマップ定義:複数グループを並べて一覧比較。人員計画とギャップを可視化できます
- チーム横ぐしの可視化:チーム共通スキル定義/グループ毎スキルの共通化など、チーム全体のスキル管理を容易化
- ユーザー毎の育成管理:レベル別の育成計画、育成担当者を設定。進捗確認も容易です
- スキルマップの保管:その時点のスキルマップ状況を保存。監査の承認記録としても活用できます
- 教育・資格・手順書の実績との連携:コースの修了、資格の取得、関連手順書のやり切りを、スキルレベルへ自動で反映できます
スキルマークの見方
スキル状況・育成実施状況が一目で可視化できるように スキルマーク が用いられます。育成実施中の有無は、育成記録で対象レベルの記録を残すと自動で反映されます。
| スキルマーク | スキルレベル | 上位レベルの育成実施状況 |
| なし | 未実施 | |
| 実施中 | ||
| レベル1 | 未実施 | |
| 実施中 | ||
| レベル2 | 未実施 | |
| 実施中 | ||
| レベル3 | 未実施 | |
| 実施中 | ||
| レベル4 | - | |
|
*グレーアウト |
スキル保持対象外 | |
グレーアウトは、その人にそのスキルを求めない「対象外」の状態です。対象外はレベルではなく適用範囲の設定で、達成率などの集計から外れます。切り替えは、スキルマップのマス目(対象外のマス目も含みます)をクリックして開いた人 × スキルの詳細で、スキル名の右にある [評価対象から外す] / [評価対象に戻す] から行います。複数をまとめて切り替えることもできます(メンバーのスキルレベルを設定する の「選んでまとめて変更する」)。レベルは保持されるため、対象に戻すと元のレベルがそのまま復帰します。
セルの右上に点が付いているときは「要再確認」です(橙:ひとり立ちの後につまずいた、青:手順書を改訂した後の版をまだ実施していない、赤:改訂後の再確認の期限を過ぎた)。セルにカーソルを合わせると、どの手順書かが表示されます。詳しくは コース修了・資格取得・手順書の実績でスキルレベルを自動更新する の「要再確認の印」をご参照ください。
運用の流れ
スキルマップはグループ単位で管理します。スキルの定義も、メンバーの評価・育成記録も、グループごとに保存されます。グループが無い状態でも [教育管理] → [育成] は開けますが、スキルマップとスキル分析のボタンは押せません。はじめにグループを作成し、メンバーを割り当ててください。手順は Step5 グループを設定しよう(管理者向け) をご参照ください。
グループの作成とスキルマップのご利用は、Core, Pro, Enterprise プランが対象です。
- スキルマップを作成する:業種テンプレートをベースに、自社のスキル定義を整える
- メンバーのレベルを設定する:管理者が各メンバーの現状レベルを確定する
- 育成計画を立てる:レベルアップの期間と育成担当者を設定
- 運用しながらレベルを更新する:手順書閲覧履歴や育成記録をもとに、定期的に評価・更新
- スキルマップを保管する:四半期に1回など、その時点の状態をExcelで保存(監査記録にも活用)
このうち1〜3(作成・レベル設定・育成計画)の基本的な流れは、動画手順書でもご確認いただけます。各機能の詳しい設定は、本セクションの各記事をご参照ください。
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