今回のリリースでは、4つの新機能をお届けします。AI検索が、質問した人の受講・スキル・実施記録に寄り添って案内するアシスタントになり、見つからなかった質問は手順書を整える材料として一覧で確認できるようになりました。手順書は、手順1から動画のように通しで再生できるようになりました。専門用語集は、現場で直された言葉から育つようになりました。公開済みのファイル手順書は、Windows の Office で読み取り専用で開けるようになりました。
同時に公開した 改善リリース もあわせてご覧ください(MP4出力の強化・手順書の編集画面の見直し ほか)。
①AI検索が、一人ひとりに寄り添うアシスタントになりました
これまでAI検索は、質問に合う手順書・手順を探して示す機能でした。今回のリリースで、質問した人の受講中のコース、スキルの目標、手順書の実施記録をふまえて、その人に合わせて案内するようにしました。「どの手順書を見ればよいか」に加えて、「自分はもう実施したか」「前回どこでつまずいたか」「次に何を学べばよいか」まで、AI検索の中で分かります。
●答えのカードに「あなたの状況」
答えの手順書ごとに、質問した人の状況を表示します。たとえば次のような内容です。
- まだ実施していません/途中まで実施しています/完了しています(最後 10/12)
- 前回、手順3の設問を間違えています
- 前回の実施のあとに改訂されています(期限 10/31)
- コース『新人研修』の手順書です(あと2本・期限 10/31)
- スキル『溶接』(Lv1 → 目標 Lv3)につながります
AIの返事にも、「前回は手順3の設問を間違えているので、手順3から見直してください」のように、その人の記録をふまえた一言が入ることがあります。
●次に学ぶとよいこと
答えの下に「次に学ぶとよいこと」として、割り当てられたコースの次の手順書や、目標に届いていないスキルの手順書を1件お勧めします。[開く]でその場で手順書を開けて、[コースを見る]で自分のコースの進み具合を確かめられます。「研削盤操作を覚えるには」のように、自分のコースやスキルの名前を入れて学び方を聞いたときも、そのコース・スキルに入っている手順書を案内します。
お勧めするのは、その人に割り当てられたコースと、所属グループのスキルにひもづく手順書の中からです。使うのは本人の記録と、本人が見られる手順書だけで、ほかの人の記録や名前は使いません。
●見つからなかった質問を、手順書を整える材料に
AI検索で手順書が見つからなかった質問、[探しているものではなかった]を押した質問、検索で0件だった言葉を、質問した人の名前を出さずに記録します。記録した質問は、[欲しい手順書]の[見つからなかった質問]に、回数・人数・その時に出した手順書とともに並びます。現場で答えが見つからなかった質問から、作る手順書・直す手順書を決められます。
- [欲しい手順書にする]:質問の文がそのまま「欲しい手順書」に載ります(載るのは押した人の名前で、質問した人の名前は載りません)
- [改訂を依頼]:近い手順書の改訂を、担当と期限を付けて依頼します(Pro プラン以上)
- [対応不要]:チームのだれの一覧からも外れます。「対応不要も表示」から元に戻せます
一覧を見られるのは、既定ではオーナー・チーム管理者・グループ管理者です(見られる役割はオーナーが変更でき、作成ユーザーまで広げることもできます)。グループ管理者には、自分の所属グループとその配下の人の質問だけが表示されます。質問した人も、見つからなかったときは[欲しい手順書に出す]で、その質問を自分の名前で「欲しい手順書」に投稿できます。
●設定とご利用条件
オーナー向け機能の[業務ルール]にある[AI検索個別案内・未解決質問一覧]で、次の4つを設定できます。どれも既定でオンです。
- AI検索で本人の受講・スキル・実施記録を使う
- 人事の項目(部署・役職・入社日)も使う:部署・役職・勤続の長さを、案内の順番を決めるためにだけ使います。答えやカードには出さず、見られる手順書の範囲も変わりません
- 見つからなかった質問を集める
- 見つからなかった質問を見られる役割
- 「あなたの状況」と「次に学ぶとよいこと」(AI検索個別案内)は、Core, Pro, Enterprise プランでご利用いただけます
- 見つからなかった質問の記録と一覧(未解決質問一覧)は、Lite プラン以上でご利用いただけます
- AI検索そのものは、これまでどおりすべてのプランでご利用いただけます
詳しくは AI検索で、一人ひとりの状況に合わせて案内する(AI検索個別案内) と AI検索で見つからなかった質問から、作る・直す手順書を決める(未解決質問一覧) をご参照ください。
②手順書を、動画のように通しで再生できるようになりました(通し再生)
これまで手順書は、手順ごとに動画と読み上げを再生する見方でした。今回のリリースで、手順1から最後まで、動画のように続けて再生する「通し再生」を追加しました。文章欄の下の[通し再生]を押すと、手順をまたいで再生が続き、動画の上に手順書全体のシークバーが出ます。シークバーで好きな位置へ移れて、つまみを動かしている間は、その位置の手順の題名と文章に切り替わります。研修で手順書を一通り見せたいときや、MP4に出力しなくてもDiveの中で通しで確認したいときにお使いください。
次の手順の動画や読み上げを先に読み込んでおくので、手順のつなぎ目の待ちも短くなります。
●通し再生の間の動き
- 動画と読み上げが終わると、自動で次の手順へ進みます
- 設問は飛ばします(参照モードと同じ)。設問のある手順書を通し再生で見た回は、点検の集計と教育コースの完了には入りません
- 条件分岐のある手順書は、手順の順番どおりに再生します
- 読み上げが動画より長い手順は、動画の最後のコマで止めて、読み上げを待ちます
- もう一度[通し再生]を押すとやめられます。通し再生を使ったかどうかは端末に記憶され、次に開いたときもその状態で始まります(開いたときに画面の上でお知らせします)
●共有のURL・QRコードを、通し再生で開く
共有の画面の[開き方指定]に[通し再生で開く]を追加しました。チェックを入れて作ったURL・QRコードは、通し再生で開きます。チェックを入れずに作ったURL・QRコードは、閲覧者が前に通し再生を使っていても、通常の再生で開きます。外部共有URL(ログイン不要のURL)でも同じように指定できます。
●ご利用条件
- すべてのプランでご利用いただけます
- 音声や十字キーで操作するスマートグラス(RealWear・Vuzix など)の画面では、通常の再生で開きます
詳しくは 手順書を動画のように通しで再生する(通し再生) をご参照ください。
③専門用語集が、現場で直された言葉から育つようになりました
これまで専門用語集は、人が登録した語だけで動いていました。今回のリリースで、現場で手順書の言葉が直された記録から、専門用語集に足すとよい語を「用語候補」として集め、根拠のそろったものは自動で足すようにしました。あわせて、1つの用語に別名・表記ゆれや、グループごとの呼び方を持てるようにしています。
●現場の直しから「用語候補」
動画からAIが作った文を公開の前に直した所、一括編集で置き換えた語、AI検索で言い換えて見つけた語を毎晩集めて、専門用語集の[用語候補]に並べます。候補には、直された回数・手順書の数・人数が根拠として出ます。[確定]で専門用語集に入れ、[見送る]と同じものは候補にも自動にも出なくなります。[今すぐ集める]で、その場で集め直すこともできます。
●根拠のそろったものは、自動で足します
同じ直しが3か所以上・手順書2本以上にある別名・説明は、専門用語集に自動で足します。人が入れた値は書き換えません。自動で入った分には印が付き、[用語候補]の[自動で入ったもの]からいつでも外せます(外したものは二度と自動では入りません)。
●一括編集から登録・資料から拾う
- 専門用語集を承認できる方は、一括編集のテキスト置換で語を置き換えるときに、[専門用語集にも登録する]を選べます(チーム全体の別名・表記ゆれ、またはグループの呼び方として登録)
- [資料から拾う(AI)]で、素材の資料(PDF・Officeのファイルなど、5件まで)からAIが語・別名・グループ別呼称・説明を拾い、選んだ行だけを登録できます
●1つの用語に、複数の呼び方
専門用語集の1つの用語に、同じものの別の書き方・呼び方(別名・表記ゆれ)を登録できるようにしました。たとえば正式な表記を「モータ」、別名・表記ゆれを「モーター」にしておくと、AI解析では「モータ」と書かれ、手順書の編集画面と動画エディターの[専門用語集の表記にそろえる]で文章をまとめてそろえられます。検索ではどちらの書き方でも同じ手順書が見つかり、翻訳では同じ訳語で訳されます。動画や資料から手順書を作るときも、別名・表記ゆれは正式な表記にそろえます(資料から作る手順書では、使用物の欄も同じ表記にそろいます)。
- グループ別呼称(Enterprise プラン):拠点やブランドによって呼び方が違う場合は、グループごとの呼び方を登録できます。AI解析では、作る人が所属するグループの呼び方で手順書が書かれます
- これまでの[表記統一辞書]タブは、専門用語集の「別名・表記ゆれ」にまとめました(登録されていた置き換えのルールは移してあります)。表記ゆれをそろえる機能は、これまでの Pro プラン以上から、Core プラン以上でご利用いただけるようになりました
- Excel/CSVの一括登録でも、[別名・表記ゆれ][詳しい説明][グループ別呼称:グループ名]の列で登録できます
●ご利用条件
- 専門用語集・用語候補・資料から拾うは、Core, Pro, Enterprise プランでご利用いただけます。グループ別呼称は Enterprise プランです
- 用語候補を見て確定できるのは、専門用語集を承認できる役割の方です(既定はオーナー・チーム管理者)
- 記録はそのチームの中にだけ保存し、AIのモデルそのものを学習させることはありません
詳しくは 専門用語集を現場の記録から育てる(用語候補・資料から拾う) と 専門用語集(用語と多言語対訳) をご参照ください。
④公開済みのファイル手順書を、Office で開いて見られるようになりました(デスクトップで開く)
これまでファイル手順書は、Dive の画面では表示用のPDFで見る形で、元の Word・Excel・PowerPoint のファイルを見るにはダウンロードが必要でした。今回のリリースで、ファイル手順書のビューアの上のバーに[デスクトップで開く]を追加し、公開済みのファイル手順書を Windows の Office で読み取り専用で開けるようにしました。翻訳した言語で見ているときは、翻訳した Office のファイルが開きます。
- Office で保存しても、Dive のファイル(公開済みの版)は変わりません。ファイルを直すときは、改訂の下書きで[デスクトップで編集]を使います
- Pro, Enterprise プランで、ファイル手順書のダウンロードを許された役割の方が使えます(オーナー向け機能の[機能ごとの利用許可するユーザー権限]の「ファイル手順書のダウンロード」)
- Windows のパソコンでだけ表示されます。下書き、ゲスト招待の方、外部共有URLでの閲覧では表示されません
詳しくは 公開済みのファイル手順書を Office で開いて見る(デスクトップで開く) をご参照ください。
既存のお客様への影響
手順書の内容に変更はありません。次の点をご確認ください。
- AI検索の「あなたの状況」「次に学ぶとよいこと」と、見つからなかった質問の記録は、既定でオンになっています。使わない場合や、人事の項目を使わない場合は、オーナー向け機能の[業務ルール]の[AI検索個別案内・未解決質問一覧]で変更してください
- 専門用語集の自動の更新は、既定でオンになっています(Core プラン以上)。根拠のそろった別名・説明が、専門用語集に自動で足されることがあります。自動で足さない場合は、オーナー向け機能の[業務ルール]の[現場の記録から育てる]で[自動で更新しない(提案だけ出す)]を選んでください
- [表記統一辞書]タブはなくなりました。登録されていた置き換えのルールは、専門用語集の別名・表記ゆれに移してあります
- 通し再生は端末に記憶されます。前に通し再生を使った端末では、QRコード一括印刷のQRコードや、これまでに配ったURL・QRコードから開いた手順書も、通し再生で始まり設問が飛ばされます(開いたときに画面の上でお知らせします)。点検に使う手順書のURL・QRコードは、共有の画面で[通し再生で開く]のチェックを入れずに作ると、通常の再生で開きます
今後ともDiveをよろしくお願いいたします◎