読み上げは、以前から多くのお客様にご要望をいただいてきた機能です。「図形で静止するたびに読み上げが途切れる」「字幕が短いと早口になって聞き取れない」「文ごとに音量が変わる」——どれも長くお寄せいただきながら、音声の作り方そのものを見直さないと直せないものでした。
今回、音声を作るところから再生するところまでをまとめて作り直し、この3つに一度に手を入れています。あわせて、手順の文章から字幕を作る導線と、早口になっている字幕を編集画面で見つける方法を追加しました。お待たせしました。
①静止中も字幕の読み上げが止まらなくなりました
動画に図形(矢印・丸・スポットライトなど)を入れると、その位置で動画が止まり、図形を見せる「静止時間」が入ります。これまでは静止のあいだ読み上げも一緒に止まっていたため、読んでいる途中の文がそこで切れ、静止が明けてから続きが読まれていました。1つの字幕の中に静止がいくつもあると、そのたびに文が分断されます。
今回から、静止しているあいだも読み上げはそのまま読み進めます。文の途中で切れることがなくなりました。
●読む順番は変わりません
- 読み進めるのは、その字幕が受け持っている範囲(次の字幕が始まる手前)までです。次の字幕を先に読んでしまうことはありません
- 読み切ったあとは、映像が追いつくまで静かに待ちます
- 字幕がない手順や、字幕と字幕のあいだで止まった場合は、これまでどおり無音です
②早口の字幕が聞き取りやすくなりました
字幕の読み上げは、その字幕が表示されている長さに収まるように速度を調整しています。文が長く枠が短いと、これまでは作った音声をあとから早送りして詰めていました。さらに再生側でも伸び縮みさせていたため、二重に時間をいじることになり、こだまがかかったように濁って聞こえていました。
今回、詰め方そのものを3つ変えています。
●詰めるのではなく、はじめから速く読ませます
枠に収まらないと分かっている字幕は、音声を作る時点で少し速く読ませるようにしました。あとから早送りする処理が減るぶん、音が濁りません。
●次の字幕までの空きを使います
字幕と次の字幕のあいだに空きがあるときは、そこまで使って読むようにしました。たとえば1.9秒の枠に6秒ぶんの文が入っている場合、これまでは3倍以上に詰めていましたが、空きを使えば詰める量が半分ほどで済みます。次の字幕が始まる位置を越えることはないので、字幕と音声のタイミングはずれません。
●図形の静止を使って、速さを戻します
①で読み進められるようになったぶんを、早口を戻すのに使います。手順の中に図形の静止があると、詰められていた字幕がその静止のぶんだけゆっくり読まれます。図形の静止時間は、注意を見せる時間であると同時に、読み上げに余裕を作る時間にもなりました。
③読み上げの音量が揃いました
字幕の読み上げは1文ずつ別々に音声を作ってつないでいるため、文によって音量に差が出ていました。同じ手順書の中でも「ここだけ小さくて聞こえない」「次の文で急に大きくなる」といった段差が起き、言語や手順書を切り替えるたびに音量が変わる状態でした。
今回から、つなぐ前に1文ずつ音量を揃えてから並べます。放送で使われている音量の基準に合わせているので、手順書をまたいでも、翻訳した言語に切り替えても、音量はほぼ同じになります。音が割れないよう上げ幅には上限を設けています。
④手順の文章から字幕を作れます
すでに手順の文章を書いてある手順書で、その文章をそのまま字幕にできるようにしました。動画エディターの字幕一覧にある [字幕を作る] から [手順の文章から] を選びます。1つの手順だけなら、文章欄のボタンからも作れます。
●1枠に詰め込まないので早口になりません
文章をまるごと1つの字幕にするのではなく、文ごとに分けて手順の区間に割り振ります。1つの枠に長い文章が押し込まれないため、②の早口がそもそも起きにくくなります。
逆向きの転記もできます。字幕や図形のテキストから手順の文章へまとめて写せるので、動画側と文章側のどちらから作り始めても揃えられます。
⑤早口になっている字幕を編集画面で示します
どの字幕が早口になっているかは、これまで再生して聞いてみるまで分かりませんでした。動画エディターの字幕一覧で調べられるようにしています。
- 枠に読み上げが入りきらない字幕に「早口 ○倍」のしるしが付きます
- ②で速さを戻したあとの数字で表示します。静止があって実際にはゆっくり読まれる字幕は、早口として数えません
- 早口の字幕がない手順では、その旨が表示されます
しるしが付いた字幕は、枠を広げるか、文を短く分けると自然な速さになります。
既存の手順書への反映について
①の「静止中も読み上げが止まらない」は、すでに作成済みの手順書でもそのまま有効です。作り直しの操作は要りません。
②の速さと③の音量は、読み上げ音声を作り直したときから反映されます。字幕を書き換えて保存する、原文の言語を変更する、読み上げ辞書に登録する、一括置換を行う、といった操作で音声は作り直されます。作り直すまでは、これまでの音声がそのまま再生されます。
今後ともDiveをよろしくお願いいたします◎