作業分析(タイムスタディ)をまとめて見直しました。回ごとのばらつきを見えるようにし、改善した理由をDiveの中に残せるようにしています。あわせて、AIが出したままの要素と人が直した要素を見分けられるようにし、比較の基準を揃えました。
①作業のばらつきが見えるようになりました
これまで、繰り返し作業の回ごとの差は、要素×サイクルの表に並ぶ数字を読み比べて判断するしかありませんでした。STEP2 抽出の右パネルに「ばらつき分析」を追加し、「お手本づくり」と切り替えて見られるようにしています。
●出るもの
- 要素ごとのばらつき:要素ごとに、最短〜最長の幅、平均、平均を中心としたばらつきの範囲を並べます
- サイクルタイムのばらつき:1回ぶんの所要時間が、回ごとにどれだけ動いているかを並べます
どの要素が回ごとに安定していないかが分かるので、お手本にどの回を採るか、どこを先に標準化するかの判断に使えます。繰り返しが2回以上ある動画で表示されます。
Excel出力にも「ばらつき」シートが増え、画面と同じ数値を持ち出せます。
②改善した理由を残せます
これまで、要素をカットしたり結合したりしても、「なぜそうしたか」はDiveの外に書き留めておくしかありませんでした。STEP4 改善で、要素ごとに改善メモを書けるようにしています。
●書けること
- 改善の区分:排除(なくす)/結合(まとめる)/組替(順序を変える)/簡素化(かんたんにする)/その他
- 自由記述:何をどう変えたかを文章で
書いたメモは STEP5 確認の削減の欄と、Excel出力の「改善」シートに出ます。あとから「この要素をなぜ削ったのか」を辿れます。
③AI解析から手を入れた要素が分かります
これまで、AIが出したままの要素と、人が直した要素を見分ける方法がありませんでした。要素一覧で、人が手を入れた要素の作業名の右に点が付くようにしています。点にマウスを乗せると、どの段階で何を変えたかが出ます。
- STEP2 抽出:AI解析の結果から変えたもの(作業名/作業分類/区切り/人が追加した要素)
- STEP3 分類:お手本から変えたもの(作業名/作業分類/区切り/カット/補正速度/結合)
誰が変えたかは記録しません。どの段階で何が変わったかだけを示します。
この記録は、本アップデート以降にお手本を作り直した分析、または再解析した分析から始まります。それ以前に作成済みの分析では点は表示されません(誤った印を出さないための仕様です)。
④比較を「解析したときの標準」で見られます
STEP6 比較の結果は、以前からAIが照合したときの標準を基準に数値を出していました。ただし画面に並ぶ標準側の帯と動画は、そのつど現在の標準から作り直していました。そのため標準をあとから編集すると、数値と見た目の基準が食い違い、遅れの赤い斜線が帯の終わりとずれて見えることがありました。
標準側についても、解析したときのものをそのまま表示するようにしました。これにより次のようになります。
- 数値・帯・動画のすべてが同じ基準で並びます
- 標準をあとから編集しても、要素揃えと遅れの表示が使えます
- いつの標準に対する結果かは、画面上部に表示します
本アップデート以降に実施した比較から有効です。それ以前の比較は、これまでどおり現在の標準を表示し、その旨を画面にあわせて表示します。最新の標準で見直したい場合は、画面上部の「再解析」からやり直してください。
⑤そのほかブラッシュアップ・不具合の修正
●見やすさ・操作
- 比較画面で、標準側・対象者側それぞれの映像を拡大できるようになりました(手元の細かい動きの見比べに)
- 字幕を動画の左右にも置けるようになりました。STEP5 確認・STEP6 比較でも切り替えられます。選んだ位置は次に開いたときも保たれます
- STEP6 の改善提案をクリックすると、その要素の場面へ移動します
- 長い作業名の省略のしかたを、要素一覧とガントチャートで揃えました。全文はマウスを乗せると出ます
- 作業分析の画面全体で色の使い方を整理しました。青は正味作業だけに使い、選択中や再生中といった状態は濃さと太さで示します
●同時に編集したときの保護
- 2人で同じ分析を開いていると、あとから保存した側が相手の編集を丸ごと上書きしていました。競合を検知したら保存せずにお知らせし、それ以降の自動保存も止めるようにしました
●不具合の修正
- STEP6 比較の標準側で、お手本を複数の回から組み立てた要素を再生すると、途中から別の場面の映像が流れる問題を修正しました。これまでに実施済みの比較でも、開き直すと直った状態で表示されます
- 映像を拡大しているとき、90°回転ボタンを押しても反応しないことがある問題を修正しました
- お手本を作った分析でSTEP3の「初期化」を押すと、お手本ではなくすべての回の要素に戻ってしまう問題を修正しました
- 再解析や動画の差し替えのあと、古いお手本の情報が残ることがある問題を修正しました
- STEP2へ戻って「このお手本で進める」を押しただけで、変更していないのに作り直しの確認が出て、分類・改善の編集が失われることがある問題を修正しました
- STEP4で並べ替えたあとSTEP3に戻ると、再生位置や「再生位置で分割」が別の要素を指すことがある問題を修正しました
- ガントチャートの境界を1回ドラッグしただけで、取り消し履歴が埋まってそれ以前の操作に戻れなくなる問題を修正しました
- Excel出力の「抽出」シートで、ある回に無い要素があると、以降の行が1つずつずれる問題を修正しました
- Excel出力の見出しとシート名が、ご利用の言語で出るようになりました
- 1サイクルと判定された動画で、解析できなかった区間の表示と再解析の入口が出ない問題を修正しました
- 「この区間だけ再解析」を実行しても、拾い直した区間が分析結果に取り込まれない問題を修正しました。実行前に、要素作業の分析をやり直す旨を確認するようにしています
- 閲覧のみの方に、押しても動作しないボタンが表示されていた箇所を修正しました
既存のデータへの影響
これまでに作成した作業分析のデータは、そのままご利用いただけます。作り直しや再解析は不要です。
③の手直しの印と、④の「解析したときの標準で見る」表示は、記録の開始時点があります。既存の分析では、お手本を作り直すか再解析していただいた時点から有効になります。
関連情報
作業分析 STEP2 抽出:要素作業を抽出し、お手本となる1サイクルを作る
作業分析 STEP4 改善:カット・並べ替え・速度調整で組み立てる
作業分析 STEP6 比較:対象者の作業動画と標準を比較する(習熟度の可視化)
今後ともDiveをよろしくお願いいたします◎